読む速さを測って数字が出ると、「大きいほどいいのかな」と気になります。けれど、読んだ量と、その内容をどれだけ説明できるかは、別々に確かめたいことです。

ここでは、読書速度の数字の見方と、読み終えた後の振り返り方を整理します。自分の読み方を知るために、速さと理解の両方を見ていきましょう。

「1分に何文字」は、量と時間の記録

読んだ文字数を、かかった時間で割ると、1分あたりの文字数を求められます。たとえば、1,000文字を2分で読んだ場合は、1分あたり500文字です。

計算例:1000文字を2分で読むと、1000割る2で1分あたり500文字。理解度を示す数字ではない
説明のための計算例です。受講生の実測値や目標値ではありません。

この数字だけでは、文章の内容を理解できたかどうかまでは分かりません。また、ページ数で比べる場合は、文字の大きさや図の量によって一ページの情報量が違うことにも気をつけたいところです。

本を閉じた後、何を説明できる?

短い節を読んだら、いったん本を閉じて、何についての話だったかを自分の言葉で話してみます。次に、書き手が伝えたいことと、それを支える理由や例を振り返ってみましょう。

「何となく分かった」という感覚を、もう少し具体的にするための確認です。話せなかったところは本を開いて確かめます。これは正式な理解度テストではなく、読書の後にできる簡単な振り返りです。

読む速さは量と時間で記録し、理解は話題、要点、理由を言葉にして別に確かめる
二つの物差しを分けると、次に確かめたいことが見つかります。

読書研究を整理したRaynerらの2016年のレビューでは、速度と理解の間にはトレードオフがあり、理解を保ったまま極端に速く読むという主張には慎重な検討が必要だとされています。これは読書一般に関する研究で、楽読京都駅前スクールの効果を測定したものではありません。参考:APSによる研究紹介

前後を比べるなら、条件も一緒に残す

よく知っている話題と初めての専門分野では、同じ人でも読み進め方が変わります。同じ文章を繰り返し読むと、内容を覚えていることも数字に影響します。一度の計測から、どんな本でも同じように読めると決めないことが大切です。

数字の横に残しておきたいメモ
  • 何を読んだか。初めての文章か。
  • どこからどこまで、どんな方法で計ったか。
  • 読み終えた後に説明できたことは何か。

同じ条件に揃えられないときは、違った条件を書いておけば、後から記録を見直せます。速く読むことが目的の日もあれば、言い回しを味わいたい日もあります。読む目的に合うペースを選びましょう。

次の読書で、要点を一つ話してみる

次に短い文章を読んだら、時間の記録だけで終えず、「何の話で、何が大事だったか」を一つ言葉にしてみてください。数字とその一言を並べるところから、自分の読み方を見ていけます。