買ったときは読みたかった本が、机の端に重なっている。そんなときは、読み始める前に「何を知りたいか」「どこを読むか」「今日はどこまでか」を決めてみませんか。

ここでは、実用書や学びの本を開くための準備を紹介します。一冊を読み切ることが負担になっている方へ、今日のひと区切りを作る方法です。

まず、何を知りたくて買った本?

最初のページを開く前に、その本を買った理由を一行だけ書きます。「仕事に役立てたい」だけなら、もう一歩具体的に。たとえば、会議についての本なら「次の会議で、話が脱線したときの戻し方を知りたい」という具合です。

これは書き方の例で、実際の受講生の体験談ではありません。あなたの一行は「朝の支度を楽にしたい」「話の聞き方を知りたい」でも十分です。

読む前の道順:知りたいことを一つ決め、目次で場所を探し、今日の範囲を決める
速さを測る前に、今日の読書の目的を言葉にします。

目次は、本の中を歩くための地図

知りたいことが決まったら、目次を見て関連しそうな章に印を付けます。実用書なら、目次や見出しを先に眺めることで、探している話がどこにあるかを確認できます。

米国ノーザンイリノイ大学の学習支援ガイドでも、教科書を読む前に見出しや図を確認し、読む目的を決める手順が紹介されています。大学の学習向けの案内なので、どんな本にも同じ読み方を当てはめる必要はありません。参考:Reading Textbooks Effectively

たとえば、会議の本なら

知りたいこと:脱線した話をどう戻す?
目次で探す言葉:進行・議題・時間配分
今日読む範囲:関係しそうな一つの節

一方、小説を最初から味わいたい日や、順番に理解する必要がある教材なら、その順序を大切にしてください。「途中から読まなければいけない」というルールではありません。

読み終える場所と、次に開く場所

今日は一つの節まで、と決めて読んでみます。区切りが来たら、本を閉じる前に「分かったこと」と「まだ知りたいこと」を短く残しましょう。内容を思い出せないところは、本文に戻って確認します。

本のしおりとメモで、どこまで読んだか、次に何を知りたいかを残す
しおりに一言添えるだけでも、再開する場所の目印になります。

しおりのメモは「次は具体例から」で構いません。きれいな読書ノートを作ることまで、今日の課題にしなくて大丈夫です。

今日は、一冊の目次を開いてみる

積んだ本を全部片付けようとすると、始める前から大仕事です。まず一冊だけ手に取って、「この本で何を知りたかった?」を一行にしてみてください。

今日の一歩は、知りたいことに合う見出しを一つ見つけること。そこから読書を再開してみましょう。